雑誌『WIRED』42号に、スマートシティに取り組む加古川市を取材した原稿が掲載

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雑誌『WIRED』の42号、雑誌全体の特集テーマは「コモンズと合意形成の未来」で、スマートシティ構想を掲げる加古川市の取り組みについて、Civichatの高木さんとともに巡り、市の担当者と議論した内容をもとに仕上げた内容を8Pほどの原稿にしています。

加古川市は、参加型合意形成のためのデジタルプラットフォームDecidimを日本で初めて導入し、政策過程を市民にオープンにしながら意思決定を進めながら、市民参加を促そうとしています。

とはいえ、いきなり市民参加ができるほど日本社会は成熟していませんし、行政主導は間違うと自己満足的なものになりがちです。ツールを導入すればそれで済むわけではなく、市民への説明や巻き込みなど、しっかりとそのプロセスも含めて求められているといえます。

もちろん、Decidimがすべてでもないですし、それぞれの自治体にあった方法論を見出す必要もあるかと思います。そうした現場の自治体の苦労などを中心に原稿では落とし込んでいます。

記事中の写真(カメラマンの進士さんによる素敵なカット)は、取材時に伺った加古川市の商店街や加古川東高校のワークショップの様子。高校生たちが自分たちなりに加古川の地域のことを調べて発表している様子はとても面白かったですし、そうしたフィールドワークをもとに調査と実践をやろうとしている教育現場を見れたのは良かったです。

最後のページでは、これからの行政と市民の関係性を考える上での5つのキーワードも並べています。
・順応的ガバナンス
・ロジックモデル
・デジタルシティズンシップ
・コンヴァージェンスカルチャー
・DAO
切り口の違う5つの概念やキーワードを盛り込んでいます。それぞれの言葉の意味とその背景、そこから派生するものだけでもかなりのボリュームなので、個々のキーワードをもっと深掘りする機会をどこかでつくりたいな、と。もちろん、それまでの原稿との流れとも結びつけて解説しています。

個々のキーワードに関心持った方も含めて、ぜひご笑覧くださいませ。

『WIRED』42号特設サイトはこちら
https://wired.jp/vol42-new-commons/