共著者で参加した『孤立する都市、つながる街』が発売されました

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2018年1月から2019年4月まで、全労済協会が開催していた「つながり暮らし研究会」。

「都市」と「つながり」をキーワードに、様々な立場の人が集まったこの研究会の成果の一つとして、2019年10月5日に『孤立する都市、つながる街』が発売されました。

研究会では、それぞれの研究会メンバーの立場から、孤立・孤独へのアプローチ、社会的なつながりを作ることによるすべての人が生き生きと暮らすための社会の基盤づくり、都市や街への当事者意識の醸成など、ミクロな問題からマクロな問題まで、テーマも介護や福祉、保育、エリアマネジメント、都市政策、行政改革、ソーシャルイノベーションなど、多層的なレイヤーを一つひとつ紐解きながら、みなで同じテーマを議論していきました。

一つの解決策ですべてが解決するとは限りません。また、いくつもの社会課題は、いくつもの領域を越境しながら問題を複雑に絡まり合って存在しています。そこに対して、専門的なアプローチの存在から、ジェネラルな領域横断をすることで生まれること、行政や社会制度といったアプローチなど、いくつもの立場を行き来しながら物事を考えることで、みんなで社会的な課題に取り組むこと。これこそが「コレクティブ」な考え方といえます。

そうした意味で、今回の研究会は、そうした「コレクティブ」な「つながり」を、それぞれの専門家がいかに持つか、そして、互いにどのような協働を図っていくのかを、じっくり考える機会となりました。

その成果の一つである本書は、そうしたいくつもの絡まりあった課題に対して、それぞれなりのスキルや知識、専門性を持って取り組んできた実践とともに、そこから考えられる思考やアプローチ方法を読み解くことができる内容になっています。

私は、第5章を担当。都市への当事者意識をいかに育み、持続可能な都市とするか、というテーマで執筆しました。シビックプライドの考え方、そして、スモールワールド・ネットワーク論を基礎とした「コミュニティ・キャピタル」の考え方をもとに、当事者意識をもとにいかに他者との「つながり」を作り出しながら、地域の複雑性を保つか、そこにある「自分たち事」について言及しています。


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