理事として2020年に設立した一般社団法人せんとうとまち。
せんとうとまちは、滝野川稲荷湯における国の登録有形文化財化、再生、新たな取り組みへの展開で培ってきたノウハウをもとに、稲荷湯のみならず、全国各地の銭湯文化を未来に継承するため、文化財化や「銭湯のあるまちなみ」づくりを推進するための活動を展開していきたいと考えています。
再生プロジェクトである稲荷湯長屋のお披露目会も無事開催され、地域の人たちを含め、多くの人たちにお越しいただきました。また、各地の銭湯関係者などからご相談をいただくことも増えてきました。とはいえ、私たちも社団を立ち上げたばかりのなかで、資金的にも苦しい状況は続いています。
各地の銭湯支援、銭湯調査や活用提案、具体的な運営維持のための相談窓口体制、サポート体制の充実のための人員拡充が必要不可欠です。すでに廃業してしまった銭湯の場合、すぐさま調査や記録を行わないと解体されてしまう恐れがあります。解体前の短い時間のなか、迅速に利権者間の交渉や調整を行い記録を残す活動をしています。
また、残念ながらこれから閉業してしまう銭湯も、なにかしらの保全や利活用の道筋を探る必要があります。閉業後に解体される場合でも、調査や記録、貴重な物品や装飾品を引き取り、アーカイブする活動を通じて、少しでも銭湯という文化をこれからの社会に引き継いでいけたらと活動しています。そのための活動の資金や運営体制の充実のため、ぜひともご支援のほどよろしくお願いいたします。
クラウドファンディングのページにて、私たちの活動への思いや今後についてもまとめております。ぜひご覧ください。
▼登録有形文化財となった銭湯と長屋を地域の憩いの場所へ。「銭湯があるまちなみ」文化を継承する活動を全国に広げたい
https://motion-gallery.net/projects/sento-to-machi-inariyu-nagaya